e97b98d4.JPGそれではスイングの勉強に移りましょう。
まずスイングの説明に入る前にスカッシュというスポーツの説明をしなくてはなりません。

●スカッシュスポーツの持つ特性
スカッシュというのはどういうスポーツなのか皆さんは知っていますか?
そうですスカッシュとは頭を使う、非常にインテリジェンスなスポーツです。
決してパワーで行なうスポーツではないのです。もちろんパワーもあるに越したことはありません。私が何を言いたいかというと、スカッシュとはコースを狙うことを中心にした、コントロールが非常に大事なスポーツだという事です。極端に言えばボールの速さなんて関係無い。遅くてもいいのです。コースが良ければ・・・どっちかというと、野球よりもゴルフに近いスポーツだという事がいえます。(重要ポイント)ということは必然的にスイングもゴルフに近いのかなという事が分かってくると思います。そうです。スイングもゴルフみたいに下から打ちます。掬い上げるようにして。よく巷で、野球みたいに腰で打つとか、腰が回っていないなどという事を耳にしますが、それは大間違いです。そんな打ち方をしてると腰を痛めてしまいます。(ヘルニアなど)確かに速いボールを打ちたいのであれば横から振ったほうが速いに決まってます。
ですがスカッシュはさっきも言ったようにコントロールが命です。(重要ポイント)横からだとまっすぐに飛ぶ打点は一点しかありませんが、下からだと打点の幅が増えていきます。それが大事なんです。では、速いボールは打てないのかというと心配には及びません。体重移動とインパクトで打ちますので、十分速いボールは打つことが出来ます。スカッシュの特性は分かっていただけたでしょうか?

それではこれよりスイングの説明に入ります。
スカッシュの特性により、スイングは下から掬い上げるようにして打ちます。
どういう事かといいますと、手首はスイング中は肩の下を通すという事です。
振り子の状態です。(右写真を参考)分かりやすくいうと、力を抜いた状態で腕を真下にブラーンとさせた状態です。ラケットの軌道はその振り子の自然な軌道になります。それが少しでも力が入っていると、手首が横から出てきてしまいます。そうなるとラケットスピードも遅くなり、横から打つためにコントロールもつけにくくなります。出きるだけ横振りではなく、縦振りを身につけましょう。それが後々の体重移動(あとで後述)につながります。下から上に丁寧に振りましょう。構えはすでに行なっていますので、ラケットは起てて、そのまま力を抜く感じで振りましょう。そのときに注意する事は、必ず打ったあと(フォーロースルー)も、ラケットは起てるという事です。打ったあとはラケットが横になってる人を良く見かけますが、それは良くありません。少し首に巻くような感じでラケットを立てられるようにしてください。(重要ポイント)打つ前も、打ったあともラケットは起てます。これは覚えるようにしてください。もう1つ付け加えるならば、下から出すときに利き肩が下がっていればなおOKです。(写真を参考)そうすれば、ラケットを下から出すときに出しやすくなります。そしてインパクトのときにしっかりラケットを握ってやればOKです。インパクトはできるだけ強くグリップを握るようにしてください。インパクトの前や、後は力を抜いてもらって結構です。どうですか、スイングについては分かってもらえたでしょうか?実技をしながらのほうがもちろん分かりやすいと思いますが、何回も読んでもらって練習をしていけばコツがつかめてくると思います。